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古今様々な狐面が生まれてきました。

最初に神楽や能、狂言などに使われる祭具としての狐面。
そして祭事に使われる狐面とは違く、より庶民に親しみやすいように張子などで作られた郷土玩具としての狐面。

どのお面も同じものはなく、一つ一つ表情も使用方法も材質も個性的なものばかりです。
いまはインターネットの発達により全国各地に広まっている伝統的な狐面を気軽に閲覧でき、なにより多くの狐面作家さんの新世代の狐面も見ることができました。
どの作品も新進気鋭で驚くばかりです。

最近の狐面作家さん達の作品は本当に色鮮やかで、自由な発想でのびのびと自分の特色を色濃く前に出した狐面が印象に残ります。
長く狐面を蒐集してきた私としては、狐面に花柄の模様や普通では使わないような色をふんだんに使う狐面達はいい意味ですごく衝撃的でした。

これからも新しい世代の狐面作家の方たちには、セオリーに縛られず革新的な狐面を創作していってほしいです。すごく楽しみにしています。


ここ、夜酉薙稲荷神社も独自に狐面を制作し、いずれは販売なんてできればいいなと、日々努力をしております。

私たちが作る狐面のテーマは「シンプルで狐面らしい狐面」です。
お面全体のデザイン自体は伝統に縛られず、しかし狐面が狐面としてあるための様々なポイントは外さないように気を付けて面を打つように心がけています。

これからもがんばって夜酉薙式狐面を作っていきたいと思いますので、たまにうちの神社に遊びに来てくださいね。

【狐面の男】